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設立趣意書(1973年11月)

中高年齢者の再就労促進と福祉の向上を目指す

近時我国人口構成の推移をみるに、中高年齢者の急激なる増大時期に入りつつある。一方着目すべき超高度経済成長を享受している反面、我国の社会各層に福祉政策の立ち遅れが目立ち、高福祉社会化への各種施策の実施に政府当局も努力を傾注している実情である。従って現在及び将来における福祉政策については、激増する中高年齢者に関する福祉対策こそ最も重要であり、特に定年退職者など満50歳以上の中高年齢者の再就労問題が焦点となるものと考えざるを得ません。

この再就労問題の解決には、適切なる政府施策の強化のほかに、中高年齢者の力を結集した真摯な団体の存在が必要であり、また同時に中高年齢者自身が長年の経験と知識を活用し、生き甲斐のある第二の人生を実現するよう自ら努力することを可能ならしめる団体の存在が肝要であると考えます。

弊協会は、この趣旨に基づき、定年退職者の再就職、独立自営、あるいは中高年齢者の適職事業への積極的な就労参加など再就労促進と自力更生の協力団体として、また併せて中高年齢者の福祉向上と中高年齢者自身による社会奉仕の推進団体として、設立したものであります。

以上の如き設立趣旨に沿って、諸事業を遂行したい所存であります。そのため全国各地の同意同感の士を弊協会の会員とし、また経済界より事業運営につき格別のご援助を仰ぐため、賛助会員として企業各位を迎えることとしました。また弊協会の発展と事業推進のため積極的に協力を申出た中高年齢者を正会員とし、本協会に参加を願うこととしました。

弊協会設立の趣旨と事業目的を広く社会各層に訴え、社会の中高年齢者に対する関心を深め、協力を懇請し、また全国に亘ってより多数のご支援を結集し、より多数の中高年齢者の再就労促進と福祉向上を図り、弊協会の目的を達成するには、関係当局の適切なるご指導とご支援なくしては不可能であり、また弊協会の事業目的および内容は、中高年齢者を対象とする公益のためのものであるので、社団法人の設立許可をいただき、社団法人として関係当局のご指導のもとに、社会各界と相協力して中高年齢者の再就労促進と福祉向上に向って邁進致したいのであります。
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